メンバー交流会『バスクの会』
~ピンチョスとチャコリを囲む~
22/3/19
まん防が解除された———
急な企画だったそうだが、「バスクの会」なるイベントの案内をもらったので足を運んでみた。
開催地であった神楽坂のお店に到着すると、カウンターに並べられたスペイン風のおつまみに早速目を奪われる。はっきりとは覚えていないが、魚介を中心に15種類ほどはあっただろうか・・・
バスクとは、大西洋に面したフランス南西部からスペイン北部にまたがるエリアで、今回は厳密には『スペイン海バスクの会』だそうだ(難しい・・・)。調べてみると、サン・セバスチャンという街の名前がヒットした。「バル」と呼ばれる立ち飲み風のお店が数多く紹介されており、世界中から人が集まる「美食の街」だと分かった。
———お好きなだけ飲んでくださいと、コップに白ワインが注がれる。
遠慮なくいただくと、すっきりとした香りと味わいが広がる。わずかに発泡しているが・・・スパークリングワインではなくバスク産の白ワインだそうだ。ボトルを見せて貰ったが、なんと書いてあるのかまったく読めない(笑)しかし、イラストがとても可愛らしいので写真を撮らせてもらった。名前は「チャコリ」、現地バスクでは「チャコリン」と言うそう。名前も可愛かった(笑) https://onl.la/xnQv3GU
一番人気『ボケロネスのピンチョ』———
アンチョビの原料になるといわれるカンタブリア産の「カタ
クチイワシ」を酢漬けにしたもの。強い酸味を和らげるため、
下にはマッシュポテトを忍ばせてあった。海バスクでは絶対
に欠かせない食材だそう、爽やかなチャコリンとの相性は言
うまでもない。
現地でバルを選ぶ際のポイント———
可愛らしいピンチョスの数々だが食べ慣れるまでは一苦労だ。口に運べず失敗の連続であったが、それが楽しさの醍醐味でもある。現地では、手や口を拭った紙ナプキンはそのまま足元に捨てるそう(笑) 観光客はその量を見て、お店の良し悪しを判断するとのこと。日本とはまた違った文化があるのだ。
店内の壁には現地バスクの写真が———
この店のオーナーが海バスクを横断した時のものだそうだ。
お勧めのバルをいろいろと教えて貰った、直接話を聞けるの
はありがたい。「ラウブル」と呼ばれる、繁栄を意味する
バスク十字も一緒に飾ってあった(写真右下)。
北海道産のチーズ———
食べ放題といわれて驚いた(笑) 話を伺うと、イベントを聞きつけた地方にお住いのご常連様がいつも差し入れで送ってくれるとのこと。それも日本全国から届くという謎(笑)この日はこっそり私の好きな新潟の銘酒や福島産トマト、ピクルスなども振舞ってくれた。改めて、食のネットワークに感謝する。
バスク伝統の「はしご酒」こそ経験できなかったが、立ち飲みというバルスタイルで非日常の体験をさせていただいた。ピンチョスを食べる練習をし(笑) 現地に行く際にはそれも是非とも叶えてみたいと思った。立ち飲みは回転も早く、入れ替わり立ち代わりたくさんの参加者が訪れていた。
この店には人と人とのふれ合い、交流がある。そして、謎の地方ネットワークもある・・・(笑)
出会いの場という付加価値とともに、そしてベースとなる美味しい料理がある(最高) グルメの『交差点』とでも呼ぶべきか・・・(酔) イベントは毎回テーマを決めて開催するとのこと、型にはまらない変幻自在っぷりもまた面白い。初めての参加であったが有意義な時間を過ごした、改めて感謝したい。
次回のイベントの案内をお願いし、今回はほろ酔いのまま家路へとついた―――
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